作品のデータ
| 作品名 | 逃走のファンク |
|---|---|
| アーティスト | RHYMESTER (ライムスター) |
| リリース日 | 2005/08/24 |
| レーベル | Ki/oon Records / KSCL 884 |
レビュー
RHYMESTERが2005年8月に発表した、約1年半ぶりのシングル。表題曲「逃走のファンク」は、Mummy-DがMr.Drunk名義でプロデュースした。DJ JINが手がけた「REDZONE」と「REDZONE -Freestyle-」を加えた3曲入り。「逃走のファンク」と「REDZONE」は、翌2006年3月のアルバム『HEAT ISLAND』にも収められている。
まず耳を引くのが、宇多丸の生き生きとしたラップ。歯切れのよい発声で言葉を畳みかけ、世の中への苛立ちを、痛快なリズムへと変えていく。深刻な顔で訴えかけるばかりではなく、楽しげに声を弾ませるところがいい。言葉の勢いと表情の豊かさが、曲を前へ前へと押し出している。
対するMummy-Dは、声の起伏を抑えた落ち着いた語り口がカッコいい。感情を大きく表に出さず、力みのないラップでビートに乗る。宇多丸の勢いを受けても同じ調子には寄せず、クールな持ち味で曲に渋みを加える。2人の声が切り替わるたびに、同じファンクのビートにも違った表情が生まれる。どちらか一方のスタイルにそろえず、対照的なラップを楽しめるところにこの曲の面白さがある。
身体を揺らすファンクのグルーヴと、追い立てられるような逃走のイメージの組み合わせも鮮やか。歌詞では戦争や災害への不安、社会への不満を背景に、そこから抜け出すよう呼びかける。逃げることをただの敗北とせず、自分を縛るものから離れる行動として捉える。その発想を深刻ぶらず、陽気なファンクに乗せてしまうところがRHYMESTERらしい。重い話題を扱いながらも、踊れる曲として気分を解き放ってくれる。カップリングの2曲を含め、3曲とも宇多丸の快調なラップを味わえるシングル。
収録曲
- 逃走のファンク
- Produced by Mr.Drunk
- Music by Dennis James Coffey, Sakama Daisuke
- Lyrics by Sasaki Shiro, Sakama Daisuke
- Bass & Guitars Elements by Takeuchi Tomoyasu
- REDZONE
- Produced by DJ JIN
- Music by Yamamoto Jin, Eothen Alapatt
- Lyrics by Sasaki Shiro, Sakama Daisuke
- "Malcolm's Beat" Performed by
- Egon under license from Stones Throw Records
- REDZONE -Freestyle-
- Produced by DJ JIN
- Music by Yamamoto Jin, Eothen Alapatt
- Lyrics by Sasaki Shiro, Sakama Daisuke, Takeuchi Tomoyasu
- "Malcolm's Beat" Performed by
- Egon under license from Stones Throw Records
クレジット
- Mixed by D.O.I. at Daimonion Recordings
- Mastered by Chris Athens at Sterling Sound, NY