作品のデータ
| 作品名 | マイクの細道 |
|---|---|
| アーティスト | RHYMESTER |
| リリース日 | 2017/04/26 |
| レーベル | Victor / Connectone / starplayers RECORDS |
レビュー
RHYMESTERが2017年4月に配信した「マイクの細道」。テレビ東京系のドラマ『SR サイタマノラッパー~マイクの細道~』のオープニング・テーマとして制作され、プロデュースはBACHLOGICが担当した。同年6月には、劇中のラップ・グループSHO-GUNGを迎えた「SR Remix」などを収め、MVのDVDを付けたCDシングルも発売された。
どこかだらしないSHO-GUNGが、思うようにならない日々を送るドラマ。そのルーズな空気を引き締めるように、曲では硬質なビートと力強いラップが響く。重量感のあるトラックに、宇多丸とMummy-Dの明瞭な言葉が乗る。声を張る場面でも言葉が埋もれず、一つひとつのフレーズが耳に届くところに、経験を重ねた2人の確かさを感じる。
旅を描く歌詞と、松尾芭蕉の『おくのほそ道』を思わせる曲名も印象的。季節が巡るなかでマイクを握り続ける姿に、RHYMESTER自身の歩みとSHO-GUNGの物語が重なる。「マイクの細道」で歌われる勝つ見込みのないゲーム
という言葉には、勝算がなくても挑まずにはいられない者の切実さがにじむ。堂々たるラップを聴かせながら、成功した側から夢の追い方を教えるような歌にはなっていない。マイクを手放せずにいる者同士として、架空のグループと同じ場所に立つ姿が胸に残る。
tatsuakiが監督したMVでは、広大な景色のなかに立つ3人の佇まいにも風格がある。ドラマの主人公たちとは対照的な貫禄を漂わせながらも、歌に込められた思いは彼らと地続きにある。重厚な音、言葉を届けるラップ、夢を諦めきれない者へのまなざしが、一つの曲として結びついている。
- テレビ東京 番組公式サイト : SRサイタマノラッパー~マイクの細道~
収録曲
- マイクの細道
- Track : BACHLOGIC